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<53>迷子の頻度を減らす

2022年6月8日
子どもは迷子になることがある。親はどうする?

子どもは迷子になることがある。親はどうする?

対策 年齢で判断せずに

 Q  子どもと一緒に買い物に行くと、必ずと言ってよいほど迷子になります。そばにいてね、と伝えてもいつの間にか一人でどこかへ行ってしまい、毎回見つけるのが大変です。どう対応すればよいのでしょうか。

 A  ほとんどの子どもは、一緒に買い物に行ってもめったに迷子になりません。その要因は大きく二つあります。一つは子ども側で、親のそばを離れないよう気をつける力が育つこと。もう一つは親側で、子どもが迷子にならないように対策をとることです。これら二つの要因のどちらか、あるいは両方がうまくいかないと迷子になる頻度が増えます。
 この二つの要因は、どちらが先でどちらが後ということはなく、互いに関連しながら変化していきます。乳幼児期、一人歩きができるようになったばかりの子どもは、親の居場所を確認せず興味のある物の方へ行ってしまうため目が離せません。そこで親は抱きかかえる、ベビーカーに乗せる、手をつなぐなどの対策をとります。
 親から離れないよう気をつけようとする力が子どもに育つと、多少離れていても子ども自身が注意するようになるので、親はそれほど厳重な対策をとらなくてもよくなります。もっと高度な判断力やコミュニケーション力が身につくと、親がそばにいなくても自分のいる場所を特定し、携帯電話などで親に連絡をとって待ち合わせ場所を相談して決め、自力で移動したり、一人で帰宅したりできるようになります。
 子どもか親のどちらかが、うっかり目を離している間に相手が移動してしまい、子どもが自分のいる場所を把握できなくなると、迷子になってしまいます。通常そのようなことは、ごくたまにしか生じません。頻繁に生じるとすると、子どもの注意力がまだ不十分であるか、親の対策が甘いか、その両方の可能性があります。注意力の発達は個人差が大きいため「○歳だから、このくらいはできないと困る」という考え方で接するのは不適切です。個々の子どもについて、どんな対策をとれば迷子になる頻度を減らすことができるのか、対策法を工夫してみてください。
 3歳に達してもなお、どれだけ工夫しても迷子になる頻度が減らない場合は、子育てや子どもの発達に関する専門家への相談をお勧めします。また可能であれば、やむを得ないときを除き子どもの注意力がある程度育つまで、なるべく買い物に子どもを連れて行かないという方針をとる方が対応しやすいと思います。(本田秀夫・信州大医学部子どものこころの発達医学教室教授)

 本田秀夫さんに聞きたい子育ての悩みや質問を受け付けます。住所、氏名、年齢、職業を明記し、郵便番号400-8515、甲府市北口2の6の10、山梨日日新聞社文化・くらし報道部「にじいろ子育て」係まで。ファクス055(231)3161、メールseikatu@sannichi.co.jp、「さんにち生活」のLINEアカウント(QRコードを読み込んで友だち登録する)でも受け付けます。紙上匿名。採用されない場合もあります。

「実践! ドクター本田のにじいろ子育て」は第2、4水曜日に掲載します。