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<50>1人寝の時期 親が判断

2022年4月27日
一人で寝るのはいつから?

一人で寝るのはいつから?

特性に合わせて工夫

 Q  親が子どもと一緒に寝ている場合、一般的にはいつごろから1人で寝かせた方がよいですか。また子どもに発達障害がある場合は、1人で寝かせる際どのようなことに気をつければよいでしょうか。

 A  いつから子どもを1人で寝かせるかは、極論で言えば親の都合で決めてかまいません。欧米では、乳児期から子どもを1人で寝かせるのが一般的です。一方日本では、乳幼児期は親が添い寝するのが一般的です。住宅事情によっては、子どもがかなり大きくなっても1人で寝る部屋がない場合もあります。
 どちらのやり方で育っても、その後の人格形成などに大きく影響するわけではありません。「子どものためにはいつがよいか」などと考えすぎる必要はありません。親にとって、最も無理なくできる時期でよいのです。冒頭に「親の都合で決めてかまわない」と述べたのは、そういうことです。
 ただ、一度添い寝の習慣がついた子どもを1人で寝るよう切り替える時期には、一時的に不安を示したり、怖がったりすることがあります。従って1人で寝かせ始める際は、不安にならないような配慮や工夫が必要になる場合があります。特に発達障害の子どもでは、突然の変化で著しく不安を示すことや、何もせず1人でじっとしていることが極めて困難なことがあります。それぞれの子どもの特性に合わせた工夫が必要です。
 突然の変化が苦手な子どもの場合、「そろそろ1人で寝てもらいたいのだけれど、いつからにする?」と本人と相談してみるとよいでしょう。その意味で、一度添い寝の習慣がついている子どもは、相談して決めることが可能になってからの方がよいと思います。私が知る事例では、事前に誕生日や学年が上がる4月1日など、生活の節目になる日から切り替えることを相談しておくと、不安がらずに1人で寝るようになることが多いようです。
 1人でじっとしていることが難しい子どもの場合、添い寝の期間がある程度長く続くのは仕方ないかもしれません。あまりにも寝かしつけが大変で、親の負担が大きいと感じる場合は、小児科や児童精神科を受診してみてください。
 子どもの不安には、親が自分を見捨ててしまうのではないか、という内容が含まれることがあります。心配になったら遠慮なく親に甘えてよいということを、日頃から言葉や態度で伝えておくとよいでしょう。
 (本田秀夫・信州大医学部子どものこころの発達医学教室教授)

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