ホーム
最新
山梨
全国・海外
スポーツ
Eye
安心・安全情報
おくやみ・催し・人事
写真・動画
分かる・知る
山梨日日新聞社インフォメーションサイト

社会活動に積極的な若者

2021年9月21日 8時09分

ラニオン(フランス) オードラン萌

 ここ数日、フランスでは2022年の大統領選が熱くなっている。連日新たな出馬表明があるたびに、マスコミは興奮気味に伝え、国民は一喜一憂している。
 フランスの大統領選挙は5年ごとに行われる。投票は直接選挙で、2回投票制選挙になっている。投票できるのは、フランス国籍を持っている成人(18歳以上)。私はフランス国籍を持っていないので、投票することはできないが、政治の話が大好きなフランス人たちと議論するのはとても面白い。そんな中、懸念事項としてよく聞かれるのが、若者の投票率の低さ。
 フランス革命によって自分たちの民主主義は確立したと強く自負する彼らは、政治への関心や参加が顕著だ。それにもかかわらず、2020年の地方選(直接選挙)では、87%の若者(18歳~24歳)が投票しなかった。これは史上初の低い数値だそうだ。
 フランスの若者は政治に関心がないのか。そうとは簡単に言い切れない。
 実際、社会問題に関心を持ち、デモ活動のみならず、団体を立ち上げ行動している多くは若者だ。団塊の世代が「黄金世代」と呼ばれるのに対し、「犠牲の世代」とも呼ばれる彼らは、シビアに社会の不平等に直面している。そのため、社会活動には積極的だ。
 では、なぜ彼らは投票を通して、国を変えようとしないのだろうか。そこには、いまだに封建的な政治の世界や、従来の制度への反発などがあるようだ。若者(=未来)の声が反映される政治、本当の意味での国民による政治を実現しようと、さまざまな試みも行われている。
 さて、日本でも次の首相は誰かと連日報道されているようだ。さらに衆院選ももうすぐだ。投票率も気になるところだが、日本の抱える問題をどのように解決してくのか、政治の行き先を、そして国民の動向を見守りたいところである。(日本語教師、39歳、身延町出身)