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感染から避難、移住ブーム

2021年5月18日 8時27分
ラニオン(フランス)

ラニオン(フランス)

家から一番近い海ベグレガー

家から一番近い海ベグレガー

ラニオン(フランス) オードラン萌

 休日になると、山梨ナンバーではない車が目立つと聞く。国は違えど、人間考えることは同じようだ。
 私の住むフランスのブルターニュ地方も、コロナ禍において「パリジャン」ナンバーの車が増加した。10キロを超える移動に罰金が科されていた時でさえ、遠くから人々は訪れてきた。
 ブルターニュ地方はフランスの北西に位置し、大西洋に面している。私の住むラニオンは、パリから新幹線で3時間半。海沿いの街で、夏は観光客でにぎわう。コロナ禍の現在、感染者が少ないということもさることながら、せっかくなら海を見て過ごしたいと「避難先」としても魅力的な場所となった。
 感染者が多い大都市からやってくるヨソモノは、みんな「パリジャン(パリの人)」と呼ばれ、地元住民にあまり歓迎されていない。
 さらには、今、地方移住が空前のブーム。コロナ禍で多くの人が「生き方」を見つめ直した結果、ブルターニュ地方は人気の移住先トップ3に入った。新しいご近所さんはパリジャン、ということも増えてきた。
 夫の地元に移住して2年。これまで温めてきた農園を開くという計画を実現させるため、私たちは必死で土地を探している。しかし、いいと思う場所はすでに都会からの移住者に先を越されていることが多い。
 もちろん、彼らも自分たちが歓迎されていないのを分かってはいる。しかし、そこはフランス人。「自由」が何よりも重要で、「個人の権利」を主張することが日常である彼らにとって、まずは自分の「生き方」を優先する。
 実際、先の見えない、このウイルスとの共存は誰にとってもストレスだ。人それぞれの想いがあることだろう。誰しもが、穏やかに健やかに過ごせることを願うばかりである。(無職、39歳、身延町出身)