今では日本と定められたこの島の祖先達がまだ文字を持っていなかった頃、「オドリ」という音・言葉があった。オ・ド・リと祖先達が声に出すのを僕の耳で聞きたい、と想う。文字の発達は言葉の充実に不可欠だからこそ、文字以前の「オドリ」に僕は恋い焦がれる。人々がオドリをどんな事としてとらえていたのか意見を聞きたいのだ。後に、オドリは表音文字の時代を経て意味を表す表意文字としての「踊り」になる。この時、人々はどの程度それまでの「オドリ」を文字に...
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