1978年から80年の3年間、筆者とともに試みた田原桂一「光と身体」の関係性についてのセッション。35年間の沈黙を破り二人にとって原点回帰となる作品を写真集として2016年6月に発刊した
プラハの朝、四時、空は仄かに色付き始め鳥達の会話がアチラコチラで始まる頃だ。ホテルの部屋からベランダに出て朝の空気にカラダと頭を晒す。タバコをふかし馴染んだカラダの(きっと脳の中なのだろう、が僕には他の場所でも良いのだが)中に浮かんでくる混然とした事事を…きっと僕はそれらをもて遊んでいるのだろうか、今日の始まりにしては余りにも不用心だ。そんな気分の中でときどき、浮雲のようになかなか形を変えないで目の前から消えてゆかないコトゴトもある。偶然の仕業か...
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